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ゾンビ映画の本質について思考過程メモ

1)ゾンビ=「死という概念」の具現化。

 

本来、死によって今生から消えゆく存在が、転化して残存するとしたら?

 

というフィクション。

 

死が残存するようになることによって、生死感が変容する。

シリアス系ゾンビ映画の大半で、「人との争い」のほうが残酷で過酷であると描かれるのは、人々の生死感そのものが変容しているから?

 

 

2)もしくは「生死感の逆転」とまで言えるか?

本来、死は性と結びついた概念。

有性生殖を手に入れたとき、多様性を担保するためのシステムとして自死の概念が生じた。

 

つまり死によってメンバーが消えていくことで、総体としての種(もしくは群)の環境への適性がより向上する。

 

死による消失は、有性生殖による多様性の創造とセットの概念。

ゾンビ世界においては、生は死に転化して、単一化された死(ゾンビ)が増殖するのでこのサイクルが逆転する。

 

to be continued...