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ゾンビ映画の本質について思考過程メモ

1)ゾンビ=「死という概念」の具現化。 本来、死によって今生から消えゆく存在が、転化して残存するとしたら? というフィクション。 死が残存するようになることによって、生死感が変容する。 シリアス系ゾンビ映画の大半で、「人との争い」のほうが残酷で…

「007 SPECTRE」に見る、ジェームズ・ボンドというオッサン向けアイドル

オラフォーである我々世代の男は、オッサンになるということを明確に日々意識している。 日々落ちる体力。部下や後輩とのジェネレーションギャップは広がるばかり。 頭は薄くなり、加齢臭が気になりだす。 オッサンになると、趣味嗜好も変わるのですが、映画…

「28日後」⇒「ウォーキング・デッド」⇒?

「28日後」は、ゾンビ映画として解釈すると、パンデミックそのものの描写を大幅省き、ゾンビをある程度コントロールできる状況下における人間同志の争いにフォーカスした作品だ。 テーマ自体は、初代「ナイト」以降、当たり前に織り込まれていた主要テーマの…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ最高傑作は「2」であるという主張

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの面白さの源泉は、言わずもがなだが、時間旅行にともなう「現在」感覚のズレに起因する。 時間旅行を繰り返す中で、「現在(今・Now)」だったはずの時間は「新しい未来」となり、「過去」だったはずの時間が「…

良い映画とは何なのか、超個人的なまとめ

前略、掲題の件。 フィルムがデジタル化され、極めて低価格で再流通される現代、「映画の評価」や「評価の蓄積」もまた容易となった。 人々は映画を視聴するのと同じくらいの容易さで、5つ星のレーティングをサクサクとつけていく。映画消費と評価のスピード…

「世界侵略: ロサンゼルス決戦」という戦争映画風ゾンビ映画

SFの仮面をかぶっているが、実態は戦争映画。 という仮面をかぶっているが、真の実態はゾンビ映画なのではないか。 突然現れた謎の生命体が、同時多発的に世界各地を侵略し 滅亡のフチに立たされた悲壮感とともに物語は幕を開ける。 これはまさにゾンビ映画…

刀語(かたながたり)、あるいは「刀など無い」

名前を探す旅。 言うまでもなく、この物語はロードムービーである。 父親が流刑された無人島で、社会と関わらずに生きてきた主人公「虚刀流七代目当主 鑢七花」と、彼を陰謀渦巻く世間に引きずり出した「尾張幕府家鳴将軍家直轄 預奉所軍所総監督 奇策士とが…

『アンダー・ザ・ドーム』(Season1)はカーツ大佐の墓標なのか。

スティーブン・キング原作の連続ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』(Season1)を観た。 突如街を覆った巨大なドームによって外界と途絶されたコミュニティを描く。 ドームは、その登場シーンからして、白昼、轟音を上げながら牛を真っ二つに切り裂きつつ現れる…