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「世界侵略: ロサンゼルス決戦」という戦争映画風ゾンビ映画

SFの仮面をかぶっているが、実態は戦争映画。

という仮面をかぶっているが、真の実態はゾンビ映画なのではないか。

 

突然現れた謎の生命体が、同時多発的に世界各地を侵略し

滅亡のフチに立たされた悲壮感とともに物語は幕を開ける。

これはまさにゾンビ映画のプロットそのものだ。

 

戦争映画は「死」を持って人間性の本質を描く。

この人はなぜ死なねばならなかったのか、

戦場で当たり前に起こる「死」の当たり前ならざる価値とはなんなのか。

 

一方ゾンビ映画にとって、死は予定調和であり、危機を増加させてみせる小道具でしかない。

敵であるゾンビが「死」そのものなのだから、人物の死には描くべき価値は無い。

 

戦争映画とゾンビ映画の本質的な違いはここにある。

 

この映画において、人物の死はゾンビ映画的だ。

人類が危機に瀕している中で、生存の手段を左右する小道具でしかない。

 

物語のクライマックスが、誰かの生か死ではなく

「敵の倒し方」の発見と実行であることから見ても、これは明らかではないだろうか。